好酸球性副鼻腔炎(ECRS)について|美しが丘さいとう耳鼻咽喉科|たまプラーザ駅北口の耳鼻咽喉科

〒225-0002 神奈川県横浜市青葉区美しが丘2丁目15-7 グローピースフルANNEX2階
045-530-3778
WEB予約 友達追加
AIチャットボットAIチャットボット
ヘッダー画像

好酸球性副鼻腔炎(ECRS)について

好酸球性副鼻腔炎(ECRS)について|美しが丘さいとう耳鼻咽喉科|たまプラーザ駅北口の耳鼻咽喉科

好酸球性副鼻腔炎とは

多発する鼻ポリープ
多発する鼻ポリープ

好酸球(こうさんきゅう)という体の中の炎症に関わる細胞が鼻や副鼻腔(鼻の奥にある空洞)にたまり、強い炎症を起こす病気です。国が指定する、『指定難病』となり、難治性で再発しやすい疾患です。
通常の副鼻腔炎と比べて

  • においが分かりにくい
  • 鼻ポリープ(鼻茸)ができやすい
  • 再発しやすい

という特徴があります。
アレルギー体質(喘息)の方に多くみられる傾向があります。

主な症状

  • においがしない/分かりにくい(嗅覚障害)
  • 鼻づまり・鼻水・後鼻漏(鼻水がのどにまわる感じ)
  • 頭重感、顔面が重い感じ、集中力低下

等の症状が長く続きやすいのが特徴です。

主な症状

診断について

以下を総合して診断します。

  • CT画像検査:副鼻腔全体(特に鼻の中央部分(篩骨洞))に広がる陰影
    CT画像検査1CT画像検査2
  • 鼻腔内視鏡検査:多発性するポリープ(鼻茸)
  • 血液検査:白血球中の好酸球数
  • 病理検査(鼻腔ポリープを採取):ポリープ内の好酸球浸潤
  • 喘息等の基礎疾患

治療について

好酸球性副鼻腔炎は再発しやすい病気のため、治療を続けることが大切です。

① 内服・点鼻薬治療

  • 鼻噴霧用ステロイド
  • 抗ロイコトリエン薬
  • 必要に応じて点鼻ステロイド、内服ステロイド
    (ステロイド治療は短期間で効果が出やすい一方、長期使用は副作用のリスクがあり注意が必要)

② 手術治療(内視鏡下鼻副鼻腔手術:ESS)

鼻や副鼻腔を広く開放し、ポリープを除去して換気・排泄を改善します。手術により症状が改善しやすくなりますが、好酸球性副鼻腔炎は体質的に再発しやすいため術後の内服・点鼻治療の継続が必要です。

③ 生物学的製剤(注射薬:デュピクセント®、ヌーカラ®)

重症例・再発例に使用される注射薬です。
鼻づまりや鼻汁、嗅覚の改善が期待でき、有効性の非常に高い治療法として注目されています。また、ステロイドと違い、長期使用での安全性も確認されています。
高額な治療となるため、『指定難病』を認定後に使用することが多いです。

生物学的製剤の詳細はこちら

リンク①:デュピクセントを使用される鼻茸を伴う慢性副鼻腔炎の患者さんへ|サノフィ株式会社 (support-allergy.com)
②:ヌーカラによる治療を受けている患者さんまたはご家族の方へ|グラクソ・スミスクライン株式会社

治療のポイント(とても大切です)

  • “体質に関連した炎症” のため、手術だけで完治とは言えないことがあります。
  • 手術+薬物療法+継続的な管理 が再発予防に最も重要です。
  • 嗅覚は早期に治療すると回復しやすい傾向がある為、早めの治療介入が重要です。

よくある質問 Q&A

これは治る病気ですか?
好酸球性副鼻腔炎は長く付き合う必要がある慢性の病気です(国が認める指定難病)。
体質に関係するため“完全に治る”とは言い切れませんが、適切な治療で症状を大幅に改善し、再発を減らすことが可能です。
手術すればもう通院しなくていいですか?
術後も再発しやすいため、定期的な受診と治療の継続が重要です。
治療の流れはどうなりますか?
まずは内服/点鼻治療を行い、改善がない場合は手術となります。手術後に再発を認めた場合はステロイド内服投与を行い、その後も再発を繰り返す場合は、『指定難病』を取得した上で、生物学的製剤による加療を開始します。
診断までの流れはどうなりますか?
鼻の中をファイバーを用いて確認した後、画像検査や採血を実施します。その上で、好酸球性副鼻腔炎が疑われた場合は、鼻茸を一部切除して(生検:組織採取)します。すべての結果が得られた時点で、診断を行っていきます。当院では、予約制とはなりますが生検まで行っておりますので、ご希望の方は、電話にてご予約をお願い致します。