小児耳鼻咽喉科|美しが丘さいとう耳鼻咽喉科|たまプラーザ駅北口の耳鼻咽喉科

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小児耳鼻咽喉科

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小児耳鼻咽喉科

小児耳鼻咽喉科

子どもには大人とは異なった特有の疾患や診療が必要となります。
耳鼻咽喉科の診療領域である耳/鼻/のどは、成長発達にも直接的影響を与えることが多いため、小児期から耳鼻咽喉科が関わることは非常に重要となります。耳鼻咽喉は処置を行うことが多い科となる為、お子様には痛みを含めた、嫌な印象を与えることも多々ありますが、適切な診療を行うことで、お子様本人の今後の発達によりよい影響を与える可能性があります。
時には、診察上安静がとれない等で、ご家族の方にもご迷惑をおかけすることもあるかとは思いますが、当院では小児でも通院しやすいような環境整備を行いつつ、お子様、そしてご家族にご満足頂ける診療ができるよう心掛けます。

小児の難聴

先天的な遺伝子異常によって生じる遺伝的な要因と、感染や薬物、出産時の異常などの非遺伝的な要因があります。幼少期に聴力を獲得することは非常に重要であり、その後の言語獲得を含めた発達に強い影響を与えます。出産時の検査異常や、テレビの音量が大きい、聞き返しが多い等の異常が指摘された場合は受診をお勧めします。状況に応じて、より詳細な検査が必要と判断した場合は総合病院を紹介します。

小児の中耳炎

小児の中耳炎とは

中耳炎は、約8割の子どもが3歳までに一度は経験するといわれているほど子どもに多く発症する病気です。乳幼児期の子どもの場合は、耳に異常があることを周囲にうまく伝えられないので、保護者の方が耳の様子に気をつけてあげる必要があります。

中耳炎の原因

小児は免疫力が低いのに、保育園や幼稚園などでお互い触れ合う機会も多く、唾液や鼻汁を介して細菌やウイルスに感染しやすい環境にあります。そのため、風邪をひくことも多くなります。結果として保育園児や幼稚園児は中耳炎の頻度が高くなります。また、中耳炎が小児に多いのには解剖的理由もあります。小児の耳管(耳と鼻をつなぐ管)は大人よりも短く水平で、鼻や喉で増殖した細菌やウイルスが耳へ侵入しやすくなっています。また、耳管機能も未熟で防御が弱くなっていることも一因です。

中耳炎の症状

急性中耳炎

鼻水やのどの痛みなどの症状に続いて、強い耳の痛みや発熱、耳だれ、耳がつまった感じ、聞こえにくさなどが生じます。うまく痛みを伝えられない幼児は、機嫌が悪くなってぐずったり、頻繁に耳に手を当てたりするなどの仕草が見られます。

滲出性中耳炎

急性中耳炎からの移行や、副鼻腔炎、アデノイド増殖症(鼻の奥の扁桃組織)などが原因となり発症し、耳の詰まった感じ(耳閉感)や難聴が生じます。乳幼児期の子どもに発症した際には、保護者の方が以下のような症状に気づいてあげる必要があります。

  • 耳の詰まった感じ(耳閉感)
  • 聞き返す(難聴)、呼びかけに反応しない
  • 大きな声でしゃべる
  • TVを見るときに近づいたり、ボリュームを上げる

中耳炎の治療

小さな子どもに対しては【小児急性中耳炎診療ガイドライン】にしたがって治療を行います。子どもの中耳炎は繰り返すことも多いので抗生剤の治療が長引くこともあります。痛みや発熱が解消しても中耳炎が完治したとは判断できないため、医師に鼓膜をみせて治癒したかどうか診断を受けることをお勧めします。

中耳炎の予防

中耳炎は鼻水が原因となることが多く、鼻水をコントロールすることが重要となります。
子どもがまだ幼い場合には、保護者の方が鼻をかむ方法を教えてあげたり、市販されている吸引器などを用いて鼻水を吸い取ってあげるようにしてください。
粘り気が強い鼻水の場合は自宅の吸引器では取りきれない場合もありますので、その際は鼻処置のための受診をお勧めします。

アレルギー性鼻炎

アレルゲン(アレルギー症状を引き起こす原因となる物質)を吸入することで、抗原と抗体が鼻の粘膜で反応し、鼻症状を起こすのがアレルギー性鼻炎です。アレルギー性鼻炎には、1年通して症状が出現する通年性アレルギー性鼻炎と、季節の花粉などが原因となる季節性アレルギー性鼻炎いわゆる花粉症があります。通年性アレルギー性鼻炎の原因は家の埃やダニの糞・死骸などです。ペットのフケやカビも原因となります。季節性アレルギー性鼻炎(花粉症)には、スギやヒノキ、ブタクサなどがあります。
小児へのアレルギー性鼻炎に対する治療も大人同様、様々な治療法が存在しますので、ライフスタイルに合わせた治療法の選択が可能です。

扁桃肥大・アデノイド増殖症

外部からウイルスなどの微生物の侵入を防ぐために、のどにはリンパ組織が発達しています。このリンパ組織には口蓋扁桃やアデノイド(咽頭扁桃)、耳管扁桃、舌根扁桃等があります。小児において、特に口蓋扁桃とアデノイドは成長とともに大きくなり、6~8歳ころに最大となります。その後は顔面の発達もあり、見かけ上は縮小していきます。
口蓋扁桃やアデノイドが大きい場合(口蓋扁桃肥大・アデノイド増殖症)、呼吸の通り道が狭くなり、いびきや、睡眠時無呼吸をきたすことがあります。特に無呼吸が強い場合には成長や発育に障害を引き起こすため、初期の段階では内服や点鼻による治療を行い、改善が乏しい場合は手術により口蓋扁桃やアデノイドを切除することをお勧めします。

溶連菌感染症

溶血性連鎖球菌(溶連菌)による感染症で、かぜと同じような症状を起こします。急性咽頭炎を起こした場合、発熱してのどが痛くなり、のどや口の中が真っ赤になります。舌にいちごのようなブツブツができることもあります。食べ物を飲み込んだだけでも痛みます。治療によって2~3日程度でのどの痛みや発熱などの症状は治まります。病原菌の確定診断が必要な場合は、口の粘液を一部採取し検査を行います。