いびき・睡眠時無呼吸症候群|美しが丘さいとう耳鼻咽喉科|たまプラーザ駅北口の耳鼻咽喉科

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いびき・睡眠時無呼吸症候群

いびき・睡眠時無呼吸症候群|美しが丘さいとう耳鼻咽喉科|たまプラーザ駅北口の耳鼻咽喉科

いびきについて

いびきについて

いびきとは

いびきとは、睡眠中にノドが狭くなり、空気が通るときノドが振動して音が鳴るものです。

なぜ眠るといびきをかくのか?

ノドは周囲の筋肉でささえられています。眠るとこの筋肉の働きが弱まり、とくに息を吸ったときに吸い寄せられて狭くなります。仰向けに寝ることで、舌や顎が落ち込むことも関係しています。

どのような人がいびきをかきやすいか?

肥満(ノドの周囲や舌に脂肪が沈着)、アゴが小さい・ひっ込んでいる、口蓋扁桃やアデノイド(鼻の奥の扁桃組織)が大きい、鼻づまりがある場合などが主な原因です。

いびきと無呼吸の関係は?

いびきはノドが振動している状態ですが、ノドがさらに狭くなると、息を吸うときに気道の壁が吸い寄せられて閉じてしまい、息が吸えない状態になることがあります。これが無呼吸(閉塞型)です。それが頻繁に起こり、様々な症状が引き起こされるのが睡眠時無呼吸症候群です。

無呼吸のいびきは普通のいびきとどう違うか

無呼吸を伴ういびきは、いびきがしばらく止まり(平均30秒、長いときは2分以上)、その後あえぐような激しい息、またはいびきで呼吸が再開するのが特徴です。

睡眠時無呼吸症候群とは

睡眠時無呼吸症候群は気道の閉塞などが原因で睡眠中に何度も呼吸が止まった状態(無呼吸)や止まりかける状態(低呼吸)が繰り返される病気です。英語でのSleep Apnea Syndromという病名の頭文字を取り、SAS【サス】と呼ばれます。

睡眠時無呼吸症候群では眠っている間に断続的に呼吸が止まり、良質な睡眠が妨げられます。その結果、いろいろな健康障害が生じてくることが明らかにされています。生活習慣病(高血圧症・心臓病・糖尿病・脳卒中など)、うつ病、認知症などの原因の一つであり、居眠り運転から交通事故も増えることが報告されています。
適切な検査とそれぞれの患者さんに応じた治療が必要です。

睡眠時無呼吸症候群の主な原因

原因は鼻から喉(のど)の奥の通りが狭くなることです。狭くなった気道のすき間を空気が通ることで“いびき”が生じます。いびきの要因は、肥満による首や喉まわりの脂肪蓄積、あごが十分発育していない小顎症(しょうがくしょう)、扁桃肥大、舌根(ぜっこん)・口蓋垂(こうがいすい)・軟口蓋(なんこうがい)による狭窄など、解剖学的なものがあります。また、加齢や睡眠時における呼吸の調節能力の低下など、機能的な要因も関連します。
睡眠時無呼吸症候群は、男性は30~60代によくみられ、女性は更年期以降に多く、閉経によるホルモンバランスの変化も一因とされています。

睡眠時無呼吸症候群でみられる主な症状

就寝時

  • いびきがひどい
  • 呼吸が止まる・むせる
  • 息苦しさを感じる
  • 寝相が悪い
  • 寝汗をよくかく

起床時

  • 頭が痛い
  • 口が乾いている
  • いくら寝ても疲れがとれない
  • 熟睡感がない
  • 体が重く感じる

日中

  • 強い眠気
  • だるさ・倦怠感
  • 集中力の低下
  • 記憶力の低下
  • いつも疲れている
  • 居眠りで支障をきたす(自動車の運転で事故を起こしそうになるなど)

睡眠時無呼吸症候群の検査

簡易睡眠検査

呼吸や血中の酸素の状態などを測定し、睡眠呼吸障害の程度(AHI)を求めることができます。検査は自宅で行うことが可能で、AHIが40以上で眠気などSASの症状が明らかな場合、CPAP療法の対象となります。AHIが40未満であれば、さらに精密検査(PSG検査)が必要です。CPAP療法後の治療効果判定の検査として行うこともできます。

終夜睡眠ポリグラフ検査(PSG)

睡眠障害の原因と程度が正確に判断できる検査です。専門の検査施設に入院して診断の確定を行います。体に様々なセンサーを取り付け、睡眠の状態(眠りの深さや分断の状態)、呼吸状態、心電図等の評価をします。また、睡眠中に起こる異常行動や不整脈などの評価も行い、他の睡眠障害、合併症の有無について診断します。当院でPSG検査による精密検査が必要と判断された患者さんは、検査可能な提携病院へ紹介させて頂きます。

症状の程度や原因に応じた治療法

治療には対症療法と根治療法があり、症状の程度や原因に応じて選択します。代表的な対症療法には、CPAP療法(経鼻的持続陽圧呼吸療法)とマウスピース療法があります。

CPAP(シーパップ)療法

CPAP療法は中等症から重症に有効な治療法です。睡眠中に鼻に装着したマスクから空気を送り込み、気道を開存させて治療します。睡眠中の無呼吸・いびきが減少し、眠気の改善や血圧を下げる効果も期待できます。

マウスピース療法

マウスピース療法は軽症に適した治療法です。睡眠時にマウスピース(スリープスプリント)を装着し、下あごを前方に出すように固定することで、上気道を広く保ち、無呼吸やいびきの発生を防ぎます。

生活習慣の改善

生活習慣の改善によりいびきや無呼吸が改善することがあります。

減量

特に肥満を伴う睡眠時無呼吸症候群の場合、減量が有効な治療となることがあります。

睡眠中の体位

仰向けで寝ることで気道が閉塞しやすくなり無呼吸が増加する場合があります。横向きで眠れるように工夫をしてみましょう。

禁煙

喫煙は血液中の酸素濃度を低下させ、睡眠中の無呼吸にも悪影響を与えることがあります。

飲酒を控える

飲酒はイビキや無呼吸を悪化させることがあります。また、寝つきは良くなりますが、睡眠の質を悪化させてしまう作用があります。